12才以上のコロナワクチン接種

京都市学校医会　会長　杉本英造

文部科学省から6月22日（別紙参照）、ワクチンの集団接種は（個別接種困難な場合を除き）推奨しないことが広報されました。教育委員会から個別接種について協力依頼がありましたが理事会協議を報告します。

＊若年者へのワクチン接種のメリット・デメリットがはっきりしていない。若年者に多い副反応等への保護者への説明が十分になされておらず、またその対応も明確でない。

＊基礎疾患を持つ生徒への接種勧奨も基礎疾患の定義が曖昧で問題がある。基礎疾患だけで接種勧奨すると学校医は混乱すると思われる。医療ケア児など必要な人は病院と、かかりつけ医連携で接種をお願いしたい。病院主治医から依頼あれば相談の上接種。

＊大規模校、学区以外の生徒への対応問題。

＊ワクチン供給が不透明であり、市長も新規予約を取らないよう要望している。医療機関自体、困惑混乱している状態で生徒への接種は現在困難である。

学校医会としては、現状では個別接種に積極的に支援できる環境でないと考えています。かかりつけ医が必要とされる児童・生徒への接種を妨げるものではないことをご理解ください。すでに学校教員接種にご協力いただいていることに深謝します。この先、状況が変化しましたら、改めてお知らせします。